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色んな事が見えた現場

梅雨末期に書きました現場ですが、今日補修工事を行いました。現場は、以前の記事現場調査34の幼稚園です。

建物は、大きな平屋建てで鉄骨造です。

まず、棟の撤去から始めます。ちなみに、これが棟部の断面です。
cad
棟包固定釘を抜きまして、棟包を撤去します。その後、ビスを抜き、笠木を外すという手順になります。

笠木の裏側を見てみます。
amamori
水がしみており、腐食している部分もあります。そして、このシミは、笠木を固定していたビスの穴付近まで到達しています。この部分から、雨水が浸入した可能性は大いに考えられます。

一方、本体に目を向けてみますと、見過ごせない箇所がありました。
amamori amamori amamori
本体の釘穴に、雨水が到達していました。本来、雨水が到達しないような位置に、釘穴が設定されているのでしょうが、実際はそうはいきませんでした。本体の重なり部に埃がたまっていた上に、当時の設計基準ギリギリの屋根勾配(3寸)であったために、このような現象が起きたのでしょうか…。

この工事は平部の点検も兼ねていまして、更に本体を外してみました。すると、本体に違和感を感じました。微妙に反ったように見えたのです。顔を近づけて見てみると、細かいヒビが見えました。ボンヤリしていると、見逃しそうな程度です。裏返して見てみると、ヒビがクッキリと見えました。
amamori
釘穴間を結ぶようにヒビが入っており、雨水もしみていたようです。

元々、本体には4箇所の釘穴が設定されていまして、付属の本体釘で留め付ける訳ですが、こちらの屋根下地は耐火野地板の為、釘ではなくビスで留め付けなければなりません。本体を葺く際には、厚みの分だけ僅かな空間が出来る訳ですが、ビスを締めすぎて、本体に無理な力が加わり、ヒビ割れが起きたようです。一見簡単なようですが、微妙な力の加減が必要なのです。

このように、表面的に見えてこないケースが多く、カラーベストの雨漏りは手強い現場が少なくありません。

さて、撤去の合間に、棟芯で裂けている下葺き材の隙間から、鉄骨の様子を覗いてみました。すると、一本の吸い殻が…(笑)
snap
屋根材の世代から見ても、十数年前の施工です。古き良き(?)時代の名残ですね(笑) 今だと、かなり大事になりますが…。 他の現場で、補修や葺き替えでお邪魔すると、棟の台土などに埋め込まれた煙草の吸殻を、多数見る事もしばしば…(笑) 立派なルール違反ではありますが、ついつい笑ってしまいます(笑)
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tag : 雨漏り 補修

comment

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No title

おはようございます。
調査ありがとうございます。いろんな事を考えなければなりませんね。素材・勾配・納まりと、自然に打ち勝つ設計を目指さなければと改めて感じた次第です。

Re: No title

>ryo様

調査した屋根は、割と几帳面な施工でしたよ。表面的には、破損などが見られず、どうして漏るのだろうという感じでした。
先日の想定外の大雨に対抗するには、更に研究しないと対応出来ませんね。
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瓦の世界に少しでも興味を持っていただけたら、幸いに思います。

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