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足元注意

今日は、とある倉庫の葺き替え工事を開始しました。建物は、木造の二階建てで、大屋根が切妻一本棟で、下屋があります。今回の工事は、この下屋部分およそ15坪をセメント瓦から、陶器瓦の和型に葺き替えるものです。

作業の第一段階は、古瓦の撤去です。
fukikae
軒先に車を付けることが出来るため、非常に効率良く瓦を降ろす事が出来ました。

そして、横桟木、下葺き材を撤去し、掃除です。
fukikae

野地板の状態が良ければ、このまま下葺き材を張る事もあります。ところが、こちらの屋根下地には、4ミリ厚のベニヤ板が使われており、無意識に屋根面を歩くと、踏み抜いてしまう状態です。
fukikae fukikae
垂木の位置を確かめながら歩く必要があります。物を抱えていると、足元が見づらく、踏み抜きそうになる事もしばしば…。踏み抜いた時は、身も心も痛みます(汗) 周りの人に笑われるのが、最大のダメージになります(笑)

掃除を終え、元請け様の方で野地板を新しく張っていただきました。
fukikae

この後、桟木を打った後、瓦揚げまで進みました。
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tag : 葺き替え ベニヤ板

屋根の断熱

先月の記事大型掃除機の現場も、地葺きが終わり、袖付けの工程です。
jibuki
もう、雨の心配をする必要が無くなりました。

さて、こちらの屋根は、元々土葺きでした。葺き替え工事にあたり、葺き土を撤去する事になりますが、そこで家主様が気になられた事が、屋根の断熱でした。土葺きでは、瓦のズレなどが発生しやすく、マイナス面がクロースアップされがちですが、一方で優れた断熱性能を発揮しています。ところが、葺き土を撤去する事により、屋根の断熱性能が、著しく低下する事も事実であります。

現在では、天井裏にグラスウールを敷いたり、垂木間に断熱材を入れたりなどの工法が採られており、それらの工法が検討されましたが、昨今の品不足により調達が難しい状況になっています。そこで、今回は瓦の下に断熱材を敷きこむ方法が採用されました。
dannetu
使用しているのは、紀和産業(株)さんのサンフォームです。

横桟木間にはめこみ、専用のピンで押さえるだけです。
dannetu dannetu
また、矢印に示すように、桟瓦のツメが入るように、水下側の形状にも配慮がされています。

tag : 葺き替え 土葺き 断熱 紀和産業 サンフォーム

現場調査43

今日も、お取引先のご依頼で、葺き替え工事見積りの為の現場調査に出動しました。

建物は、セメント瓦葺きの二階建てでした。
research

屋根形状を、図にしてみました。
cad
何ら障害物も無く、シンプルな屋根です。仕事もしやすそうです。

軒裏は、化粧垂木となっており、野地板にはプリント板が使用されていました。
research
一緒に登った元請け様の棟梁と、一瞬不安がよぎりましたが、プリント板の上には杉の野地板が重ね張りしてあり、安堵しました。また、桁から内側の野地板の状態もよく、このままの状態で、工事が出来そうです。軒裏のプリント板に関しては、張り替えが計画されているようです。

瓦をめくって見た際に、割付の墨が残っていました。
research
日頃、調査で見ている屋根に比べ、丁寧な仕事ぶりがうかがえた光景でした。

さて、既存の瓦を撤去した後、新しく葺く瓦に話の焦点が移りました。当初、陶器の平板瓦も候補に挙がっていたようですが、元々の建物の雰囲気と、この壁取り合いの状況により、和瓦による葺き替えで検討が進められる事になりました。
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ところで、左手の画像には、柄振鬼がありませんが、過去に落下したようです。事故にならなかったのが、何よりです。

tag : 葺き替え セメント瓦 壁取り合い 和瓦

現場調査42

昨日、お取引先のご依頼で、葺き替え工事見積りの為の現場調査に出動しました。
research
木造の平屋建てで、切妻棟違いの屋根です。セメントの通称S型が葺かれた屋根で、建物全体も、結構年季が入った建物でした。

これが、実測に基づいた屋根伏図です。
cad
大棟は、3本あります。棟違いになっている他は、複雑な箇所は無く、仕事をしやすそうな屋根です。

実測が終わると、屋根の上での調査です。

の上を歩くと、微妙な感覚が足に伝わりました。をめくってみますと、やはり…。横桟木もベニヤ製で、ボロボロの状態でした。
research
野地板には、厚さ4ミリのベニヤ板が使われており、耐力は全くありません。このように、垂木位置には、跡が付き、垂木間のベニヤ板は沈んでいる状態でした。の上を歩いている時でも、垂木の位置が足で感じ取れる状態です。今回は、厚みが4ミリと極度に薄い物が使用されていますが、通常使われる12ミリの合板の場合でも、このような状況は、数多く見て来ました。拙者が、合板に不安を感じる理由が、ここにあります。

今回は、既存のセメントを撤去し、新しくカラーベストで葺くご計画なのですが、この場合に注意しなければならない事があります。

まずは、屋根下地の工事が必須になるという事です。

これが、現況です。
cad

カラーベストを葺く時は、このように屋根下地を作り直す必要が出て来ます。
cad
野地板に関しても、増張や張替等を行う事が、葺き替え工事を行う上での前提となっております。

次に、壁取り合いの面です。
research
カラーベストでは、屋根材の厚みが異なります。その為、通常の壁取り合いの施工を行っても、既存の雨押えとの間に大きな隙間が生じてしまう為、別途何らかの処置を必要とします。また、こちらでは丸で囲んだ部分の雨仕舞が不十分ですので、ここの処置も必要です。

カラーベストの施工単価自体は、瓦に比べ安価なのですが、今回のような葺き替え工事の場合、屋根下地の改修など割と大きめの付帯工事が別途必要になってきます。タイプが大きく異なる屋根材への葺き替えの場合は、こう言った事も考慮の上、ご検討下さい。

tag : 葺き替え カラーベスト 屋根下地 野地板 付帯工事

現場調査41

今日は、お取引先のご依頼で、現場調査に行って来ました。

下図のような増築工事をご計画中で、既存の屋根材を確認する事が、主な目的でした。
reform
妻側が伸びる増築です。

予め、既存がスレート葺きとお聞きしていまして、一つの事が気になり、事前に確認しておきたかったのですが、現場に到着し、予感は見事的中しました。
collarbest
屋根材は、松下電工時代のフルベスト24でした。

なぜ、気になったかと言うと、現在流通しているカラーベストと、働き寸法が異なるため、増築工事の場合は相応の備えをしておく必要があるためです。

これが、フルベスト24です。働き寸法は、縦227mm×横600mmです。
collarbest

現在、流通しているカラーベストシリーズのコロニアルを並べてみました。
collarbest
一方のコロニアルの働き寸法は、縦182mm×横910mmと、全く異なります。

よく、既存のフルベスト24に合わせて、葺き足を延ばしたらどうよ?という話になりますが、そうすると釘穴が露出してしまい、NGです。
collarbest

フルベスト24は、既に製造休止になっており、本体を入手することは、非常に困難であります。その場合、このように取り合いを作り、増築部分をカラーベストで葺いていくしかないと思われます。
collarbest

この手の屋根材を総称して、一般の方がコロニアルとおっしゃる事が殆どです。工事が始まって慌てる事がないように、何事も事前の確認が必要です。

tag : 増築 コロニアル フルベスト24 確認

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瓦の世界に少しでも興味を持っていただけたら、幸いに思います。

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